2010年11月23日

ひょうご絵本の伝承師養成講座②

 永田萠先生の講義2日目です。
前回に引き続き「ジャンル別に絵本を読む」というテーマです。
その中で、「悲しみに寄りそう絵本」から・・・

「悲しみに寄りそう絵本」
大切なひとを死というかたちで失ったひとの悲しみに
そっと寄り添って静かになぐさめてくれる絵本。
グリフワーク(悲嘆の癒しの仕事)の役割をはたす絵本。
近年、注目を集める大人のための絵本。


と資料にありました。グリフワークという言葉を初めて
聞いただいの字でしたが、そういえば、あの本はそうだったのかあ
なと思いあたるものも・・・

「わすれられないおくりもの」
 皆に慕われていたアナグマが老衰で死んでしまいます。
悲しみにくれる動物たちが、アナグマが教えてくれた
いろいろなことを思い出し、生前アナグマが自分達に
残してくれた贈り物を思い、だんだん気持ちが安らかに
なっていくお話です。初めて読んで涙なしには読めませんでしたが、
とても心に沁みるいい絵本だなあと思いました。

「てんごくのおとうちゃん」
 人気作家、長谷川義史さんの作品です。
コテコテの関西弁とダイナミックな絵でおなじみですが、
この作品の男の子、おとうちゃんが死んでしまって、
縁側で吐いてしまいます。その場面がとてもリアルで。
子どもって泣きすぎたら吐いたりしてしまうもんだなあと納得。余計子どもの悲しみが伝わってきました。とにかく1度読んで欲しいです。

「天の町やなぎ通り」あまんきみこ原作
 黒井健さんの、グリフワーク。
先にあまんきみこさんの原作が存在していたので、
絵をつけるのがとても大変だったそうです。

 郵便局に毎日毎日「てんのまちやなぎどおり」宛の手紙が来ます。
それも子どもの字で。いたずらだと思った局長さんが住所を見て
家を訪ねてみると。かわいい男の子が答えます。
「おかあちゃんは、てんのまちにひっこした・・・」
その時局長さんは少し前にこの家でお葬式が行われているのを
思い出しました。あの子のお父さんが天の町に引っ越した・・・
そう説明したのだな・・・うなだれて自転車をおりてしまう局長さん。
その局長さんに不思議な出来事が・・・。

泣けます。萠先生も朗読しながら目を赤くしていらっしゃいました。
そして、この絵本を本屋で見つけて早速健さんに電話したんですよ。
「いい絵本ね、とても感動しました。そして主人公の男の子、
とっても不細工でかわいいわハート
って。
(萠先生はころわんのこともいつも「日本一不細工でかわいい犬ねハート」とほめるそうです。)

そして、この種類の絵本は気をつけて欲しいということも。
愛する人の死に突然会って、悲しみのどん底にいる人に
「この本読んで」
と差し出していいものか・・・。とてもデリケートなことなので
よく考えてからにしてください。とも。

他に「くまとやまねこ」も紹介されました。

とにかくグリフワークは悲しいだけではダメで、
悲しみの後に希望が持てる作品でないと・・・
ということでした。

萠先生
「実は私もグリフワークの作品を頼まれているのですが、
未だに自身がなくて描けません。」

続いて受講生の朗読を、なんと1人1人自己紹介つきで、
萠先生が聞いてくださるというこの講座ならではのスペシャルな
企画がオドロキ
皆さん、とてもお上手で、びっくり。
もともと読み聞かせのボランティアさん、保育士さん、
子育てサークルの先生たちなどの方が多くかなり
慣れていらっしゃいました。

そして、次回はいよいよ黒井健先生のご登場・・・
に際し、実は
「皆さん、黒井健さんは私のような地元の人間と違って
遠く東京から来て下さいます。なかなかお会いできない方
ですから、質問なども考えてきてくださいね。
質問はありますかと聞いて手が上がらないとそれほど
困ることはありませんから。
 あと、皆さん当然「ごんぎつね」や「手袋を買いに」
「猫の事務所」など読んでおられることと思いますが、
もう一度お会いするまでに読んでみてくださいね。」
と黒井健さんに対する気遣いをされる萠先生。

素晴らしいピカピカ作品だけではなく、
ご本人もとても優しい気配りの方だなあと感動、
そして永田萠先生本人のファンメロメロ になった
瞬間なのでした花まる


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この記事へのコメント
大ちゃん、すごいね。
がんばってるね。

こんな私でも数年前は読み聞かせ講座に
通った事あるんですよ~v( ̄∇ ̄)

大ちゃんみたいな内容の濃いものではなかったけど・・

小学校で読み聞かせとかしたけど意外と学校の先生って
いい絵本を知らないんだよね。
だから今は大学に絵本講座みたいのを設置するとこがあるとか・・

だって若い先生「あらしのよるに」を
知らなかったもん・・Σ( ̄ロ ̄lll)
Posted by いがんこ at 2010年11月27日 01:37
いがんこへ

コメント、ありがとう!
「あらしのよるに」か・・・シュールな絵本だよね。
こちらは小学校が予算がなくて図書室にもいい本があまりない
らしいよ。学級文庫はもっと悲惨で・・・

だからこの前のバザーのお金の一部で
学級文庫用に小説などを購入しました。
でも分けたら、クラスに何冊も届かなくて・・・

マンモス校も辛いね。
Posted by だいちゃんだいちゃん at 2010年11月27日 14:11
そうか~。
大ちゃんとこはマンモス校なんだね。

こちらは全校児童120人前後。
図書室の本も一時期は古いのばかりで・・

お姉ちゃんが4年生くらいの頃、
やっぱり学級文庫がなくて、クラスの図書係と
担任の先生が定期的に図書館に行き、数十冊借りてたよ。
学校が借りるのは通常の10冊より多かったみたい。
クラスでリクエストした本とか借りてたよ。

そのせいか、お姉ちゃんは読書好きになって、
色々はまったシリーズ物もありました。

今では私がたま~に読む、子育ての本を置きっぱなしすると
お姉ちゃんが読んでるわ^^;
子育てにならないっちゅ~の^^;
Posted by いがんこ at 2010年11月28日 20:20
いがんこへ

うんうん、うちは西はりま一のマンモス校よっ
うちも長女は本好きだなあ。
それは、太子図書館のおかげかも。
児童書が充実していてうれしいです。

ここが近いので、わが家の購入する本も
減りました。
好きな作家さんの本はとりおきしておいて
くれるし。

子育ての本かあ。
最近は読まなくなったなあ。
またお薦め教えてね。
Posted by だいちゃんだいちゃん at 2010年11月30日 16:59
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